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母が亡くなった。平均寿命よりも若くして亡くなった。泣いた。泣いた。これほど悲しくて泣いたことはなかった。一生分の涙を使い果たしたようだ。そして、思うことは、もっと親孝行しておくべきだったと。
何もできなかった。否、しなかったのだ。と後悔する。温泉に連れていってあげたかった。美味しい食事を作ってあげたかった。経済力に関係するが、今ならこんなことあんなことをしてあげたいと考える。
しかし、旅行も大切だが、それよりも 母の気持ち や 体力 を考えてあげる理解力が私に無かったと思う。
今では毎朝、母の若かりし頃の写真に向かって般若心経を唱えている。見守っていてくれていると思う。
ありがとう。生んでくれてありがとう。この世界に存在しているという奇跡を作ってくれてありがとう。
健康な身体をありがとう。お腹に私がいるとき、「健康な子がうまれてくるように」とトイレ掃除を欠かさなかったという。
母子手帳もへその緒も幸いに残っている。ただし、このへその緒は、最終的にはどうしたらよいのか。
笑顔で小さいボクを抱っこしてくれている写真もある。
学校に通わせてくれてありがとう。怒られた記憶はない。
母は、勤勉だった。よく仕事をしていた。いつも笑顔だった。
わたしは、母っこだ。母の影響を大きくうけて育ってきた。母は誰に対してもやさしかった。笑顔だった。だから、私も他人に対しても自然に笑顔が送れる。
大好きな母の役に立つように、お風呂掃除、庭掃除した。とても喜んでくれた。だから、今も庭掃除するときは、喜んでくれてるだろうと期待する。
買い物にも付き合った。荷物を運んだ。こういう何気ない経験が、現在、スーパーマーケットに行っても、買い物がスムーズにできるのではないかとも思う。
キレイ好きだった。
いろんなことに興味をもっていた。そう、エピソード。母が病気で入院していた際に、私の好きな歴史小説、徳川家康などの長編を貸した。面白いと読んでいた。数十巻もある小説を読むことに関心するが、さらに、読んだ内容をキチンとメモしていたのだ。今でも一部は、保管している。
いろいろと後悔はあるが、できるだけのことはやったと思うしかない。これで良かったと思うしかない。
私の反省や後悔を踏まえて、あなたに伝えたい。あなたよりも先に母を亡くした先輩として。
□歩くときは、寄り添おう。背中に手を添えよう。温かさを感じよう。
□靴をはかせてあげよう。シャツを着せてあげよう。初めはお互いに恥ずかしいけれど、すぐに慣れる。だって、何度も着せてくれた。何度も履かせてくれたもんね。左右逆に履いたときも正しくかえてくれたから。
□写真を撮ろう。ツーショット写真を、1年に一度は撮りたい。お互いに年をとっていくことがわかる。そして、必ずプリントしよう。スマートフォンに記録しおくだけではだめ。面倒でも2枚プリントし、フォトフレームにいれて、一枚はお母さんに、一枚は自分に。
□お母さんの言動にイラつくこともあるだろう。「どうして、言ってたのに実行していないの」と思うこともある。しかし、イメージするんだ。明日は我が身。目は遠視、白内障になるかもしれない。耳は難聴になる。脚は弱くなり杖をついて歩くようになるかもしれない。
だから、その感情をぐっとこらえて、聞いてあげる。あの時、あんな風に言わなければよかったと必ず後悔するから。
忘れることが多くなったようなら、メモしてあげよう。耳が悪くなって通じにくくなったら、ホワイトボードを買って筆談も導入しよう。キチンと対策をしてあげる。
□今、出来ることはすぐにやってあげよう。自分自身も明日はわからないのだから。
□プレゼントしよう。でも高価なものや長く残るものはやめる。だって、あの世には持っていけないから。消費するモノや日常使うものがいい。そして、これは子供をはじめとして誰に対してもそうだが、サプライズとして「きっと気に入ってくれる、喜んでくれる」とプレゼントを渡しても大方、それほど喜んではくれないものだ。
だから、予め何が欲しいか聞いた方がよい。そして、自分の予算内でベストなものをプレゼントする。そして、これは重要。プレゼントを渡したら、何も口を出さない。これが良い。
□遠距離ならば、電話をしよう。声を聞けば健康状態もわかる。ラインではだめだ。電話は、例えば、月曜日の午前10時にすると決めておこう。お互いに習慣になり、留守電になって心配になることも少なくなる。