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「話が通じない」の正体(共感障害という謎) 黒川伊保子著を読んだ。黒川氏は、AI(人工知能)の研究者であるが、その研究の途中で見つけたコミュニケーションの仕組みを研究しているという。
新人の反応が無いので、「わかった?」「話、聞いてる?」というと、きょとんとしている。
「やる気あるの?」と叱れば、「はぁ」とバカにしたような顔をする。
これが共感障害である。すべての原因は、「うまくうなずけないこと」にあるという。
面白かったのは,
〇脳内ホルモンが脳を動かす。
感じる・考える・判断するというイベントはすべて神経信号で電気信号。この電気信号を制御しているのが脳内ホルモンで、信号を促進したり、抑制したりして、脳をうまく動かしている。
セロトニンは、電気信号を活性化する脳内神経伝達物質で、前向きな気持ちを作りだす幸福ホルモンである。
ドーパミンは、好奇心を作り出すホルモン。しかし、このような神経信号を促進するホルモンばかりだと、注意力欠如および多動症になる。そこで、神経信号を抑制するホルモンが登場する。
ノルアドレナリンだ。後ろ向きで怖がりな感覚を作り出す「ビビりのホルモン」という。
セロトニンの過剰分泌が認められる人は、何にもビビることがなく、怖がらない。だからジェットコースターなんて何ともないらしい。
私は、セロトニンが少ないんだね。ジェットコースターなんて絶対に乗りたくない。古い遊園地にあるような子どもが乗るようなジェットコースターでも嫌だ。しかし、ドーパミンはもっと分泌させて、いろんなことに興味を持ちたい。
〇男女の「あれ」は通じない。
「脳が違えば、見ているものが違う」。この典型は、男女のものの見方。
ドライブ中に助手席の女性が「あ、あの青い看板」と言ったら、「青い看板?」と話が通じない場合。
男女が見る場所は、何メートルもずれていて、女性は手前を、男性は向こうを見ているという。言われてみれば、なるほどと共感できた。
生まれてこの方、毎日毎日、脳が私を司っている。1日に数万回も考え事をしているらしい。脳を知りたい。